ごあいさつ

今現代の戦場は「閉ざされた言語空間」(専)ライセンスカレッジ理事長小菅 亥三郎小菅 亥三郎

縁あって日曜討論の番組を手がけることになり、早いもので10年の歳月が流れようとしています。平成15年10月の放送開始時に思い立った初心は今の言葉でいえばさしずめ「戦後レジームヘの反逆」でした。福岡市が推進しようとしていた「男女共同参両基本条例」の矛盾点を追及するのみならず、条例そのものを廃案に追い込むべくこの番組は開始されました。一地方の一民間放送局の、それも週たった一回のささやかすぎるほどの試みとはいえ、この一歩を踏み出せなかったのがそれまでの保守とその運動理念でした。

マスコミの非はあげつらうが、それにとってかわる対案を示せないまま徒らに58年を空費してきたのが平成15年9月までの戦後史でした。今や三権分立の枠外に君臨する第四の権力とも言われるマスコミ、統治機構にとってアンタッチャブルな聖域をことさらに誇示するメディア、自らが発した情報には報道の「自由」を標榜するが、その波及と結果には決して責任をとろうとしない姿勢には多くの国民が辟易しているのが偽らざる現状ではないでしょうか。それは丁度、投薬や治療といった医療行為は「自由」にするが、患者のその後の経過には全く責任を取ろうとしない「まがいものの病院」や「偽医者」の類ととらえればわかりやすいのではないでしょうか。

私たちは全くの素人ではありますが、かくなる負の現状の変革と突破をかけ、挙手をし名乗り出た志願者の集まりです。戦場は「閉ざされた言語空間」です。占領政策の残滓であると共に敗戦利得者の打出の小槌であり戦後的縛りの結晶体である畸形的言語空間を白日のもとにさらけ出し、公開できるようにすれば「勝ち」です。しかし、その空間の伏魔殿回帰を再び許してしまったら「負け」です。途中の棄権は許されません。それは準備と生放送にかけた十年の歳月を貶め、のべ2,732名に及ぶ出演者と数多くの支援者を裏切り、日曜日毎に放送を心待ちにされている視聴者を失望させることになるからです。

間もなく今年も8月15日がやってきます。神武東征から昭和20年8月15日までの歩みを全否定することほど民族の尊厳を傷つける行為はありません。それは建国以来、わが国のために戦陣に死し、職域に殉じ、非命に斃れたる幾多数多の先達を犯罪者の側に追いやる背信行為であるからです。また、先の大戦において大東亜の解放と民族自決のために私たち日本人と共に武器を取り戦場に散華された台湾人をはじめとするアジアの諸民族との黙契を破壊することにほかならないからです。

決して戦後は終わってはいません。8月15日や英霊に対する立ち位置を明確にし、わが国を取り戻し奪い返す本格的な戦いの導火線としての役どころに確固不動の使命感を抱き、放送11年目の戦いを継続していく所存です。

関係諸氏の倍旧のご理解とご協力を切にお願いする次第です。

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